数珠念珠について

数珠念珠の由来

数珠念珠の起源は諸説あり定かではありませんが、念仏を唱えた数を記憶する為に用いた事が最初と考えられています。

念珠は、インドで「ハソマ」といい中国の梁の時代に「数珠」と呼ばれるようになったそうです。数珠は「じゅじゅ」「ずず」ともいわれ、一般には「じゅず」と読まれているようです。また一説にはお釈迦様が初めて使ったという伝えもあります。

お釈迦様が念珠の高徳を説き、常にこれを持つことにより煩悩を消滅し、自らも功徳諸願成就することが出来るといわれ大いに尊重愛用せよとお勧めになってから、仏教を信じる者、あるいは仏の道を志す者は必ず念珠を持たなければならぬようになったのです。

鎌倉時代には、各宗派ごとに数珠の形をとるようになり現在の数珠の原型が出来ました。江戸時代になると、一般信徒も僧侶と同様に数珠を使用するようになり礼拝用としても広く普及しました。

その中でも片手念珠はその手軽さもあって大いに普及したそうです。現在では通夜に始まり告別式、法要、お墓参り、仏壇に手を合わせる時など、大切な法具の必需品となりました。

■一般的な片手念珠の使い方

左手に掛けて右手を添えるように合わせて礼拝します。また両手を合わせ掛けてもよいです。

■長くお使い頂く為に

購入時の念珠は糸が伸びることも計算されある程度きつく仕立ててあります。両端から無理に握り締めたり、引っ張るなどしないで下さい。糸切れの原因となります。また無闇に玉を回したり動かすなど糸が擦れ糸切れの原因となります。房は徐々に縒れてしまいますが蒸気にあてて頂き軽く伸ばすなどし形を整えてください。また日光の下に長期保管しますと色あせの原因となります。保管する場合には桐箱、念珠袋に入れ保管して下さい。

■修理について

糸切れ、房の交換など、お直し承ります。(有料)
修理の依頼は数珠念珠修理のページをご覧ください。
数珠・念珠修理のページ